2011/04/22

孤独を好きな人間なんていない、ただ人といるのが苦手なだけなんだ。

順番をつけるのはおかしいと思うけど、
僕の1番仲の良い友達から『付き合う事になったよ。』とメールが届き、
そしてその少し後に、僕の1番の飲み友達の女の子から『お付き合いすることになりました。』とメールが。

知ってるよ、とにやけつつ、
布団の中で死んだように眠る犬を無視して、読んでいた小説を片手に僕は祝杯のビールをあける。

僕は大人なんだ、ふたりの邪魔なんてしなくない。なんて勝手に思う、そして少しだけふてくされてみる。
去年の暮れあたりから僕のまわりで起こる離別。
すごく個人的な別れ、いつも一緒に展示会をしていたLiniEからの卒業。
そのあたりから感じていたんだ、予感めいたものだけど、僕は今年はひとりになるって、いい意味で。。

そして僕の中での孤独が完成した。
ポジティブな意味でのひとり。
ポジティブな孤独。

といっても、かなり緩いものだけど。

僕はいま、孤独の宝箱を手に入れてしまった。
子供の時、初めて手にした拳銃のおもちゃみたいに、プラスチックのそれは、僕の手の中に収まると怪しい光を放ち、緩い孤独は青白い炎をまとう!
あぁ、そんなものを手に入れてしまった僕は、額の間にハードボイルドな皺をよせ、心の中で襟を立て、北風を感じつつ、バーボンのかわりにビールを飲むのさ。

だから俺の事は心配しないで楽しんでくれ、ベイベー。


うれしいよ。



2011/04/18

ぼんやりに。

よん...tsuki...し...しガツ....しガツ十8日。

4/18.

こんにちは。

展示会が終わり何かを書きたいと思いつつ、いや思ってなかったや、頭の中がまだぼんやりとしていて、なにも重いツカず、というか考えもつかず、頭の悪い変換昨日みたいな思考回路で、毎日ぼんやりと過ごしていて、
それでも少しづつ仕事をこなし、たまに流れてくるオーダーシートやなんかをぼんやり眺めて、気がついたら飛行機に一日乗り遅れ、『あなたって星の王子様みたいね。』って言われた事の理由を友達に訪ねると、『それって言うのは、リアルな存在じゃないってことなんじゃないかな?ちなみに俺は一度も言われたことがないよ。』と言われ、そういえば同じ人に昔、月のぼうやみたいって言われてたなぁと思って。

今日は一日中、頭の上に一輪の花をくくりつけている女の人のことを考えていて。
ふと外を見ると、桜の木がもう緑色に変わっていて、そのずっと向こうの空は既に赤く染まりはじめていて。
きれいだなぁ。
けど本当は、その間ある強風に心奪われていて、僕はそれに乗ってどこかに行きたいと強く願う、風のぼうや。

long time agoを聴いているとトノの悲鳴が聞こえてきた。
昨日から少し鬱になっているトノをお腹の中にしまい込んで、トノの心配をしたまま下唇を噛んでこの先の言葉を考える。
隣の部屋からは、よくわからない国の音楽が聞こえる。
進化が進むと全ての音が消えるというのを何かの本で読んだ事があるけど、隣の音楽を聴いているとそれも悪くないと思う、けどやっぱり嫌だな。

顔をあげたら空は既に暗くなっていた。
トノは僕のお腹の中で寝てしまっている。
long time agoはずっとリピートされている。
今日はもうかえろう。